財団概要
設立趣旨
活動内容
サロン財団の原点
財団概要
サロン・ド・K財団は、学術的及び文化的活動を支援し、かつ、学術や文化に関する習熟の場及び活動の機会を設けることにより、人々の豊かな人間性を育成し、もって、学術並びに文化の向上及び発展に寄与することを目的としています。
その基本的なコンセプトは「知る喜び」の享受です。
主たる活動は、年間10回に及ぶ例会の開催です。例会では、種々の分野の専門家にご講演いただき、参加者からの自由闊達な質問に答えていただきます。それによって、見聞を広め「知る喜び」を享受し、各自の人生を豊かにすることができます。講演テーマは、サイエンスからアートまで、多岐に亘ります。
1984年に設立以来、長期に亘り任意団体としてこの活動を続けてきましたが、更に拡大・充実させるため、法人化しました。2015年には一般財団法人へ、そして2019年には、社会貢献に資することを念頭に置き、公益財団サロン・ド・K 財団として再出発しました。これにより、公募によりどなたでも入会していただける組織にしました。従って、特定の人物あるいは団体の利益を目指すものではありません。
一方、2023年には、上記の例会開催とは異なる、新しい事業を開始することになりました。それは、若手研究者への研究助成事業です。若い研究者が夢と情熱を持って邁進する研究活動に、ささやかながらお手伝いができれば、と思います。そして結果として、自然科学や人文科学部門で、更には社会貢献に繋がることを期待しています。詳細は、研究助成事業をご覧ください。
設立趣旨
サロン・ド・Kは気楽な仲間が集まって種々の専門分野の方の講演を聞く会として、代表理事・北村肇が、中学校の同期の友人たちに呼びかけ、1984年1月に任意団体として発足しました。
基本コンセプトは「知る喜び」を享受することです。
仲間が集まり、種々の専門家の講演を聞き、見聞を広め、「知る喜び」を享受及び共有することにより、各人の人生を豊かにすることを目的にしてきました。
設立以来の活動内容をさらに充実させ、将来にわたって確固たるものにするため、法人化しました。
2015年には「一般財団法人 サロン・ド・K財団」に、更に2019年には、幅広い年齢層の方々への社会貢献に資することを念頭に「公益財団法人 サロン・ド・K財団」になりました。
「知る喜び」を享受し、人生を豊かにするというコンセプトは、効率化を追求し殺伐とした世の中になる中で、日々の生活に安らぎを与え、将来にわたり人々に幸福をもたらすことが期待されます。
活動内容
サロン・ド・K財団の主たる活動は、登録された会員が参加する例会の開催です。
会員は、当財団の目的及び趣旨に賛同し、且つ例会(講演会)に参加できる方です。
2019年1月現在、約60名が登録されています。(会員は年会費1000円および例会参加時に食費2200円が必要です)
通常の例会は、年10回(8月と12月を除く毎月・原則 土曜日あるいは日曜日)、原則として、グランフロント大阪7F・ナレッジサロンのプロジェクトルームで開催しています。
10時30分に開始し、12時頃までが講演、次いで食事、質疑応答と続き、13時30分までに終了します。
講演テーマは、サイエンスからアートまで多岐にわたりますが、宗教の勧誘、思想や迷信の押しつけ、商品/企業の宣伝などは対象外です。
講演は、会員自身が担当することもありますが、多くの場合、会員が推薦する専門家の方々にお願いしています。大学や研究所の先生方にご講演いただくこともあります。講師の先生方には、どなたでも理解しやすいようにお話いただくようお願いしています。
また、参加者からの自由な質問に易しく、時には業界の裏話も交えて答えていただいています。
例会は座学形式の講演会が多いですが、講演者が勤務(所属)する施設を訪ねる体験型講演会もあります。
また、例会以外に、体験や体感を目的とした、文化財巡りや舞台芸術鑑賞会なども随時開催しています。
これまで、発足後10年毎に記念誌を発行しており、現在までに第3巻まで発刊しています。
なお、上記の例会活動以外に、新しく研究助成事業を、2023年より開始することになりました。若手研究者への研究活動のサポートです。詳細は、研究助成事業をご覧ください。
サロン財団の原点
2018年6月 代表理事 北村 肇
サロン・ド・Kは気楽な仲間が集まって種々の専門分野の方の講演を聞く会として、1984年1月に発足しました。
その発端は、私が、職場と家の往復だけでは、世間から取り残されるのでは?という不安を感じていたことです。これは絶対楽しい筈…という自信はありましたが、テーマや講師の人選はもちろん、仲間、会場、食事など運営も手探りで、正直長期間続くものとは考えていませんでした。
場所は、その頃私の自由になった、大阪市南区(現在の大阪市中央区)のマンションの一室です。参加者は今と異なりみんな若く、薄っぺらい座布団だけで2-3時間なら余裕で座っていることができましたので、ソファや椅子を揃える必要もなかった訳です。
中学時代の友人に声をかけて賛同者数人と始めました。参加者はほんの数人だったこともありましたが、未知の分野のお話を聞くことは期待通り楽しかったです。
始めて3年後に、毎日新聞がサロン・ド・Kの活動を記事にしてくれました。流石大新聞で、掲載の翌日から私の自宅に参加希望の人々から多くの電話がかかり、我が家はパニックに陥りました。参加希望の方を拒否せず来てもらったところ、急に40名を越す新規会員が加わり、運営が難しくなり、頭を抱えてしまいました。が、その半年後には新規会員の半数以上は出席しなくなり、ほぼ元の平穏を取り戻しました。このとき入会された方の中で、2人の方は30数年経った今でも参加してくれています。
以上が、サロン立ち挙げの初期の頃の思い出です。
そして、これが多くの人々に支えられて、35年も持続している事実を思う時、感慨深いものがあります。
平成3年12月19日、毎日新聞がサロン・ド・Kの活動を記事にしてくれました。